患者さんの日常生活をサポート
自分の症状を把握し、変化をチェック!
関節リウマチは、主に30~50代の女性に多く発症する自己免疫疾患です。
関節の炎症に伴い、痛みやこわばりが生じ、進行すると骨や軟骨が破壊されて
関節の機能が損なわれ、変形してしまう病気で、国内の患者数は
約70~80万人(厚生労働省:リウマチ・アレルギー対策委員会報告書, 2011)に及ぶと言われています。
治療薬の進歩により、近年では痛みを抑えたり、病気の進行を止められるようになっていますが、
悪化させないためにも、日常生活の中で自分の症状を把握しながら、うまく付き合っていくことが大切です。
従来から、関節リウマチの痛みや体調は天候に影響されやすいと言われていますが、
実際に日々の天候や運動などの生活習慣が痛みや体調にどのように関連しているかについては、
まだ明らかになっていません。
本アプリでは、利用者の日々の体調、痛み、こわばり等に加えて、
その日の天候や、前日の歩行数などを記録。
収集したデータからその関連を明らかにすることを目指しています。
その日の体調や痛み、こわばりなどをアプリに入力することで、日々の症状を把握することに役立てます。
また、治療薬の内服や注射を続けるうえで飲み忘れなどが生じないように、
カレンダーやお知らせ機能を備えたアプリにすることで、関節リウマチ患者さんの日常生活をサポートしていきます。
「リウマジョイ」では、手のひらを撮影し、人差し指と薬指の長さを測定。
予測される優れた資質や身体的特徴をお知らせします。
こんな関連性があります。
くすり指(4D)と人差し指(2D)の比率(=2D÷4D)を2D4D比といいます。
2D4D比は、胎児で子宮の中にいる時のアンドロゲンやテストステロンの
受け取る量によって決まり、その量が多いほど、より男性的であり、
くすり指(4D)が長くなり、2D4D比は小さくなることが知られています。
一般に、男性が女性より2D4D比は小さくなります。
2D:4D比といろいろな身体的・行動的特徴が関連することが報告されています。
日本人の2D4D比の平均は、
女性 0.963±0.031(0.956-0.969)
男性 0.947±0.044(0.938-0.956)です。
*平均±標準偏差(95%CI)
引用 : Doe et al. J rheum 2015
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本アプリは臨床研究におけるデータ収集用に専用開発されたものであり、それ以外の目的の使用を意図していません。研究参加によるいかなる健康被害、および機器破損に対しては補償できません。本アプリによる測定結果は医師の診断ではありませんので、気になる症状がある場合は医師の診察を受けてください。
順天堂は医育機関を併設した西洋医学の医療機関として、1838年(天保9年)に設立されました。以来約180年に及ぶ、日本で最も長い歴史と伝統を誇ります。当院の膠原病・リウマチ内科は昭和44年に我が国で初めて設立された「膠原病内科」で、日本のトップレベルの研究を続けています。現在では研究が細分化・専門化される一方、臨床現場の診療・治療に貢献できる研究に積極的に取り組んでいます。
順天堂大学医学部附属順天堂医院
膠原病・リウマチ内科 准教授 小笠原倫大
順天堂大学医学部附属順天堂医院
膠原病・リウマチ内科 教授 田村直人
順天堂大学医学部附属順天堂医院
膠原病・リウマチ内科 教授 山路健
順天堂大学医学部附属順天堂医院
眼科 准教授 猪俣武範